●本年度のネットワークの健常化例は194例
令和5年12月から令和6年11月までの1年間で「突発性難聴ハリ治療ネットワークのハリ治療によって健常化(元の正常な状態に戻ること)に至った突発性難聴等の症例は、194例(うち本部の一掌堂治療院での健常化例は189例)です。
私たちは「できるだけ少ない治療回数で高い治療効果を上げる治療法」を模索し続けていますが、本年度も「集中漸減療法」によってその目的が果たされました。
これは、病院のステロイドパルス療法にヒントを得て開発した治療法で、1日目は4回、2日目は3回、3日目は2回、4日目は1回のハリ治療を行います。以降は1〜2回の治療を継続します。このほか1日目4回、2日目と3日目に3回の3日間で1クール10回の集中治療や、遠方からの宿泊集中治療として連日4回の治療も行っております。いずれも患者さんの状況やご希望により行うものです。従来のハリ治療では1日1回というのが一般的でしたが、それに捉われない「集中漸減療法」によって「できるだけ早くできるだけ少ない回数での健常化」が実現でき、難しい症例においても健常化する例が増えてきていることはうれしい限りです。
健常化例の94.3〜95.8%が「集中漸減療法」
「突発性難聴ハリ治療ネットワーク」での健常化例のうち183例が「集中漸減療法」によるもので健常化全体の94.3%になります。本部の一掌堂治療院に限れば95.8%が「集中漸減療法」による成果となります。治療方法の内訳は、1日5回の治療が2例、1日4回の治療が68例、1日3回の治療が62例、1日2回の治療が51例となります。
●フィリピンに「突発性難聴ハリ治療ネットワーク」が誕生しました
鍼灸師 依光修一郎(よりみつしゅういちろう)先生の治療院「ヨリミツ治療塾」です。
WEBサイト:https://yorimitsu-mizushima.com/
所在地:103 VA Rufino Street, corner Ormaza, Makati, 1223 Metro Manila,
Philippines(RoomNo.307)
●「集中漸減療法」によって回復した重症例
(例1)山口からの患者さん、85歳。補聴器を付けてもほとんど聞こえず筆談でコミュニケーションをとる状態から、3日間にわたって毎日4回ずつ治療した結果、補聴器をはずして普通に会話ができるまでに回復。
(例2)広島からの患者さん、74歳。発症後4年経過のスケールアウトの状態から毎日4回ずつの治療を全42回にわたって行った結果、普通に会話ができるまでに回復。
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