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耳管狭窄症の鍼灸治療

どんな病気?

耳管狭窄症とは、耳管が狭くなり、耳がふさがった感じがする病気です。耳がキーとすることもあります。自分の声が響いて聞こえることもあり、聞こえにくいこともあります。一旦起こった症状が、つばを飲み込んでもあくびをしても解消されずにずっと続く状態です。

症状は耳管開放症とよく似ています。でも、原因と治療法は全く違います。原因は風邪や副鼻腔炎、アデノイド肥大で起こることが多いですが、小さいお子さんでは防御機能が弱く、鼻から細菌が中耳に入りやすいことが原因となることもあります。その他、鼓室硬化症などの慢性の中耳炎、上咽頭がん、悪性リンパ腫が原因となることもまれにあります。

病院の治療は?

原因に対する根本療法が実施されます。風邪や副鼻腔炎に起因する耳管狭窄症では、鼻汁をきれいにするための吸引処置やネブライザー処置、抗生剤、蛋白分解酵素剤などが投与されます。アデノイドの増殖が高度であれば手術適応になります。通気カテーテルを鼻から上咽頭まで挿入し通気する方法も効果的とされています。

鍼灸の適応は?

耳管の通りを良くすることで、鍼灸治療も適応します。突発性難聴の治療に準じた治療と鼻とのどの通りを良くする治療を行います。アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎の治療に準じた治療です。特に、慢性の副鼻腔炎は薬で根治することが困難な場合もありますが、体質改善をゆっくり時間をかけて行い、症状の軽快を図ることもあります。週に1回の鍼灸治療と毎日の自宅灸とヨーグルトを中心とした食事療法で行います。

 

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