突発性難聴等の症状である、「耳鳴り」や「耳閉感」、「めまい」があるが、病院で聴力検査をしても難聴がない、難聴の前段階の症状のことです。鍼灸治療の最適応症です。
突発性難聴等の急性の難聴にかかられた方のお話を伺うと、ほとんどの方が「耳鳴り」や「耳閉感」や「めまい」を感じていて、おかしいと思っているうちに急に聞こえなくなった、病院に行ったら突発性難聴と診断された、と、おっしゃいます。突発性難聴にまで進行すると3人に1人しか治らないと言われます。その前の早い前駆症状の段階で鍼灸治療をしますと治る確率は高くなります。発症後3週間以内の前駆症状の方は、皆さん治られています。
前駆症状での治療は、最もタイミングが良い時期の治療と思います。この前駆症状の治療のことを古来より「未病治療」と称し、理想的な時期の治療とされてきました。
●病院での治療
病院では前駆症状という概念がないので、前駆症状という診断はつきません。治療法も病院によりまちまちのようです。「軽い突発性難聴」とか「突発性難聴の疑い」とか「正常ですから気にしないでください、慣れてください」と言われ、薬の処方もない場合もあるようです。なかには難聴にもなっていないのにステロイドとかの強い薬が出される場合もあるようです。
●突発性難聴等の前駆症状の鍼灸治療
放置しておくと難聴になってしまう恐れのある「前駆症状」ですが、難聴になってしまってからより治りやすいので、治療の最適時期の症状と捉えています。病院では治療対象にされない場合もありますので、鍼灸治療の最適応症と言えると思います。発症後時間経過していない場合は、集中治療して1日で治られる方も多いです。
突発性難聴の前駆症状(耳鳴り)の鍼灸治療 →耳鳴りの鍼灸治療
突発性難聴の前駆症状(めまい)の鍼灸治療 →めまいの鍼灸治療
|